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後悔しない選択ができている?重大な決断をたくさんする人におこる「決断疲れ」と3つの対策

あなたはいつでもベストな決断ができていますか?

私たちは日々、仕事をしたり、遊びに出かけたり普通に生活をしているだけでも1日平均35,000回程度決断をしていると言われています※1

「今日は何を着よう」

「今日は何を食べよう」

「信号が代わりそうだけど停まろうかな、進もうかな」

こういった小さい決断を重ねています。

その中でも表舞台に立つ方はひとつひとつの決断が今後の仕事の方針や活躍のきっかけ、さらには社運をかけなければいけない決断を迫られることが多くあります。

「この仕事を受けるか、断るか」

「どのように交渉をするか」

「だれをこの役職に抜擢をするか」

こういった決断が比較的日常的にあります。

こういった決断重ねていると知らず知らずのうちに疲労がたまり、冷静なときならしない判断をしているかもしれません。

その現象は「決断疲れ」と呼ばれています。

1.決断疲れとは

私たちは意識・無意識関係なく日々たくさんの選択をしています。

国は異なりますが、英国人を対象とした研究では、生涯で 773,618 回の決定を下し、そのうちの 143,262 回はその決断に後悔をしていることが調査で明らかになりました。

また海外の研究では、こんな研究があります。


・人が1日にしようする単語の数は、無意識の中で取捨選択された約1万6,000語※2

・食べるもの・場所といった食事に関する事柄だけでも、人間は1日に2,267回の決断をしている※3

・車を1マイル(1.7km)運転するにつき、200を超える決断をしている(米国労働安全衛生局の報告)※4


このように私たちは1日の中でたくさんの選択肢を浮かべ、迷い、決断をしているのです。そしてその決断が重なることで私たちは精神的に疲労し、最適な選択ができなくなってしまう可能性があるのです。

その中で、司法の現場を対象とした研究をご紹介します。

2.決断は時間や疲労度に左右される

とある研究※5では、裁判官の仮釈放の割合についての研究結果を公表しています。 分析では、仮釈放の決定が、その⼈の⺠族的背景、犯罪の種類、刑期、または審問が⾏われた時期によって影響を受けたかどうかを調べました。この分析では、1 年間で 1,000 件を超える決定が検討されており、約3分の1のケースで仮釈放が認められました。 分析の結果、公聴会の結果を決定する最⼤の要因 は、公聴会が⾏われた時刻であることがわかりました。早朝に出頭した受刑者は 70%の確率で仮釈放されましたが、1 ⽇の遅い時間に出頭した受刑者は 10%未満の確率で仮釈放されました。また、判決を下すごとにこの指数が下がっていき、食事休憩を挟むとまた回復することが明らかとなりました。

Shai Danziger, Jonathan Levav, and Liora Avnaim-Pesso (2011) Extraneous factors in judicial decisions. PROCEEDINGS OF THE NATIONAL ACADEMY OF SCIENCES, 108(17), 6889-6892より引用

決断疲れは、通常の⾁体疲労とは異なります。ほとんどの⼈は、精神的または意思決定のエネルギーが不⾜していることに気づいていません。1⽇を通して取捨選択を⾏うと、それぞれの選択の処理がますます難しくなります。その状態になると、私たちは無意識うちにショートカットを取り始め、その結果、衝

動的な決断をしたり、新たな決断をすることを回避して、現状維持を選択するようになります。夜中に衝動買いをしてしまったり、忙しすぎるときほど休憩を取らないようにしてしまう、そんなこともこの精神的な状況に関係しています。

とはいえ、私たちは起きている間はいつでも決断をすることは避けられません。その中でより最適な決断をするためにはどんな対処をしたらよいのでしょうか。

3.最善の決断をするための3つのヒント

それでは実際の生活の中で取り入れていただきやすい対処のヒントをご紹介いたします。

①大切な決断は朝にする

もし自分にとって大切な決断をしなければならないことがあるならば、できるだけ朝に行うようにしましょう。先述の通り、1日の後半にかけて決断するエネルギーは消耗されていきます。夜はなるべく避けて、次の朝一まで取っておきましょう。

②短い休憩を取る

精神的な疲労を部分的に回復するためにも短時間でいいので、休憩を取りましょう。窓の外を眺めたり、カフェインが入っていない飲み物を飲んで休憩をしたり、ブドウ糖を摂取することで部分的に精神的疲労が回復し意思決定をする機能が働くようになります。

③書き出す

決断疲れに陥っているときには、頭の中だけで考えようとしてもなかなか考えがまとまらず、考えることを諦めてしまう状況が増えます。そのため、少しでも客観的に判断するためにも選択肢を書き出してみましょう。いくつ選択肢があるかを目で見て確認ができる状況にするだけで、判断に必要とする精神的なエネルギーは少なくなります。スマートフォンのメモ機能を使うのもいいですが、できれば手書きで書き出すとより効果的です。

決断疲れに陥っている状況は、自分自身では気付きにくく、後々後悔をしたり、負担が重なることがあります。また表舞台で活動する方は、未知の決断をする場面がたくさんあり、より多くの精神的なエネルギーを消耗します。重大な決断を迫られているときほど、最善の決断ができる状況を作ることを心がけてみてくださいね。

参考・引用文献
※1Leading Edge“35,000 Decisions: The Great Choices of Strategic Leaders”(https://go.roberts.edu/leadingedge/the-great-choices-of-strategic-leaders)
※2 dss+”The Impact of the Subconscious on Risk-Based Decisions” https://www.consultdss.com/content-hub/the-impact-of-the-subconscious-on-risk-based-decision-making/
※3 Jeffery Sobal,Carole A. Bisogni,Margaret Jastran(2014) Food Choice Is Multifaceted, Contextual, Dynamic, Multilevel, Integrated, and Diverse. The official journal of the International Mind, Brain, and Education Society, 8(1),6-12.
※4 The New York Times Magazine “Do You Suffer From Decision Fatigue?” https://www.nytimes.com/2011/08/21/magazine/do-you-suffer-from-decision-fatigue.html
※5 Shai Danziger, Jonathan Levav, and Liora Avnaim-Pesso (2011) Extraneous factors in judicial decisions. PROCEEDINGS OF THE NATIONAL ACADEMY OF SCIENCES, 108(17), 6889-6892

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